分類 > 社会
共同の時間と自分の時間
生活史に見る時間意識の日独比較
A5判・260頁・定価2200円(税込)
2003年11月発行
ISBN978-4-8301-1016-0
在庫: 有 ※ 2023年11月現在
伊藤美登里著
本書は、生活史に見る時間意識の日本とドイツの比較研究である。「近代の時間意識」の特徴を昨今の研究成果から検討し、特にドイツと日本の生活史を比較することで、それぞれの国の人々の日常生活・各々の人生感から、時間をどのように意識しているかを推測する。
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目次
序 章
第1章 ドイツにおける時間意識
1 中世と近代の時間意識
2 ライフコースの制度化
3 男性の時間と女性の時間
4 産業社会の時間意識
5 個人化の進展と時間意識
第2章 ドイツにおける生活史の分析
1 調査の概要と被調査者の基本属性
2 世代による自立観や男女の役割観の相違
――個人化した者とそうでない者
3 上の世代の生活史
4 若い世代の生活史
5 若い世代における釈明型の生活史
6 個人化した人物の生活史に見られる語りの特徴
第3章 日本におけるライフコースの制度化と生き方モデル
1 男性におけるライフコースの制度化と生き方モデル
2 女性の生き方モデルの生成と変容
第4章 日本とドイツにおける生活史の比較分析
1 エアランゲン時間調査研究
2 生活史の語りに見られる特徴の日独比較
3 女性の生活史の分析
4 男性の生活史の分析
5 人生における決定の仕方
6 社会の変化と生活史
第5章 結論――生活史に見る時間意識の相違
1 時間は誰のものか
2 転機の語り方
3 社会構造と語り方の関係
4 「第二の近代」への移行と時間意識
引用文献
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