分類 > 哲学・宗教
キケローにおけるヒューマニズムの哲学
ブルクハルトとニーチェともつなげて
A5判・354頁・定価4180円(税込)
2008年12月発行
ISBN978-4-8301-1136-5
在庫: 有 ※ 2023年11月現在
角田幸彦著
本著はローマ人のオリジナリティを、ローマ最大の全体人であるキケローを軸として問いかけたもので、キケローによって創設されたヒューマニズムこそがヨーロッパの全文化の伝統を気づいたことを、ブルクハルトやニーチェにも目を向けて説くものである。
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目次
まえがき
第一章 キケローとニーチェの人間学
はじめに
人間学の概念への新しい視界
第一節 キケロー
1―1 キケローの教育環境
1―2 キケローの処女作『発想論』
1―3 『弁論家について』
1―4 キケローと歴史――哲学と歴史――
第二節 ニーチェ
2―1 ニーチェのヘルダーリン解釈
2―2 ニーチェのソポクレス『オイディプス王』解釈
2―2―1 ニーチェのラテン語文
2―2―2 ニーチェのギリシア語文
2―2―3 「悲劇の作用とその目論み」(ドイツ語文)
2―3 ニーチェの『悲劇の誕生』とその周辺
2―4 講壇哲学の打破――ことばの形象性へ――
章を閉じるに際して
第二章 精神史としてのキケローの政治哲学
1 はじめに
2 精神史とは
3 ローマ精神史
4 茂手木元蔵と中野孝次のセネカの捉え方
5 ヨーロッパ精神史の恩人キケロー
6 政治哲学とは
7 キケローとアーレント
8 キケローにおける政治哲学
9 キケロー『国家について』
10 改めてキケローとの対話を!
第三章 ローマ精神史とキケローの法意識
1 はじめに
2 法を哲学すること
3 キケローの全人性
4 フーマーニタース(humanitas)について
5 ローマ国政の一貫性
6 法の精神
7 人間通キケローと法
8 ローマ人のギリシア文化継承
9 ローマの世界史的偉業
10 キケロー『法律について』
11 自然法について
12 教育原理としての法
13 裁判弁護へ身を挺するキケロー
14 キケローの二つの弁護
14―1 ロスキウス・アメリーヌス弁護
14―2 ムーレーナ弁護
おわりに
第四章 ローマの史観とゲルマンの史観――哲学的考察――
1 はじめに
第一節 ローマの史観
1―1 カエサル
1―1―1 『内乱記』について
1―1―2 『ガリア戦記』について
1―2 サッルスティウス
1―2―1 歴史観
1―2―2 キケローへの非難
1―3 タキトゥス
1―3―1 歴史を書く姿勢
1―3―2 ユリウス・クラウディウス家の三人の皇帝について
第二節 ゲルマンの史観
2―1 ランケ
2―1―1 ランケの「歴史哲学」
2―1―2 ランケのローマ史観
2―2 ブルクハルト
2―2―1 ブルクハルトの「歴史哲学」
2―2―2 ブルクハルトのローマ史観
2―3 モムゼン
2―3―1 モムゼンのローマ史学
2―3―2 モムゼンのキケロー観
今後の展望
第五章 「歴史哲学者」ブルクハルトの十九世紀ヨーロッパ論
1 はじめに
2 ブルクハルトの『世界史的考察』と『歴史的断片』
3 ブルクハルトの自己省察としての歴史
4 十九世紀とブルクハルト
5 『世界史的考察』と『歴史的断片』の内容区分
6 『世界史的考察』概要
7 歴史的研究にとっての十九世紀の持つ役割
8 革命の時代十九世紀
9 フランス精神とドイツ精神
10 十八世紀中葉からのフランスの精神状況
11 ブルクハルトのルソー把握
12 ブルクハルトのロベスピエールとミラボー把握
13 ブルクハルトのナポレオン把握
14 スイスの十九世紀
15 ブルクハルトの将来への危機意識
あとがき
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