分類 > 哲学・宗教
明治大学人文科学研究所叢書
近代の終焉
映像・図像・音像から見た20世紀先進諸国における時代精神の研究
A5判・360頁・定価8800円(税込)
2009年03月発行
ISBN978-4-8301-1145-7
在庫: 有 ※ 2023年11月現在
山口泰司編
本書は、「近代の終焉」という由々しい問題を扱いながら、20世紀が経験した希望と絶望の交錯を、映像・図像・という多角的な視点によって映し出し、21世紀における世界再生の願いを込めつつ、次世代への証言者の役割を果そうとするものである。
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目次
はじめに
第1章 パフォーマンスの時代――ファシズムとイタリア演劇―― 山田 恒人
1.耽美主義者ダンヌンツィオ
2.マリネッティと未来派マニフェスト
3.政治家と詩人 第1次大戦と戦後
4.ピランデッロ 仮装と自己喪失
第2章 20世紀初頭ドイツ語圏の大衆音楽 水野 光二
1.新しい概念としての「流行歌」
2.一夜にしてつくられるスター ――メディアがもたらした変革――
3.ドイツのカルーソー
4.自由はナチスの好きな言葉だった
5.ムーゼに愛された人々
6. 記録された過去、消せない記憶――コメディアン・ハーモニスツの活躍――
最後に――二度目の新聞広告――
関連年表
第3章 ヴァイマル共和国時代を映し出すドイツのラジオドラマ 渡辺 徳美
1.序
2.ドイツラジオの創成期――ラジオ文化の誕生――
3.ヴァイマル共和国時代のラジオドラマ
3.1.初期のラジオドラマ史
3.2.エードュアルト・ライナッハーの『鶴嘴を持った愚か者』
3.3.ヴァルター・ベンヤミンの『カスペルルを巡る大騒動』
3.4.ヘルマン・カザックの『叫び』
4.むすび
第4章 イギリス近代音楽試論――その霊的ロマンティシズムの展開―― 山口 泰司
はじめに
1.イギリス音楽の保守的革新性
2.ロマンティシズムとスピリチァリズム
3.「母なるもの」への憶い、エドワード・エルガー Edward Elgar(1857-1934)
4.漂泊の魂、フレデリック・ディーリアス Frederick Delius(1862-1934)
5.巡礼の魂、ヴォーン・ウィリアムズ Vaughan Wiliams(1872-1958)
6.聖霊の使者、グスタヴ・ホルスト Gustav Holst(1874-1934)
第5章 映画と文学に描かれた現代史――強制収容所と戦略爆撃をめぐって、そのドイツ的側面―― 立野 正裕
はじめに
1.ミュンヘンとドレスデンにて
2.ダッハウにて
3.ミュンヘン・オリンピックとテロリズム
4.手と手を結び合わせる
5.ソドムとゴモラ
6.市民的勇気――『白バラの祈り』をめぐって
7.ヴォネガット作『スローターハウス5』
8.1人の農民兵士が書いた「別れの手紙」
9.戦略爆撃――重慶からドレスデンへ
10.自己意識と「畏れ」の感覚
第6章 裁きなき虜囚――日系米人強制収容をめぐるJUSTICEの行方―― 古屋野 素材
1.ことがらの発端
2.歴史教育の課題として
3.引き裂かれる“忠誠心”
おわりに
第7章 妊娠・出産・育児表象におけるマルチ・モダリティ(multi-modality)の考察
――メディア・リテラシーの視点から―― 大山 るみこ
論文概要
1.はじめに:研究の目的
2. テクスト分析(データ分析のための方法論)――カルチュラル・スタディーズと映像分析――
3.「妊婦」とは誰か? 日英出産育児雑誌にみられる妊婦の主体表象
4.「妊婦」とはどのような人たちか
5.「(妊婦)集団」の中の「個人」とはどのようなものか
6.「マイノリティー」妊婦はどこへ
7.「妊婦」表象の「アニメ」化
8.妊娠出産記事:英国の場合
9.「育児」とは何か:家庭科教科書にみられる育児主体の表象
10.まとめ
あとがき
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