分類 > 語学・文学
ウンベルト・エコ作
「バラの名前」原典批判
尊重すべき無花果
A5判・364頁・定価5170円(税込)
2011年03月発行
ISBN978-4-8301-1203-4
在庫: 僅少 ※ 2023年11月現在
コンタンティーノ・マルモ著/谷口伊兵衛訳
ウンベルト・エコの作家活動は1980年の『バラの名前』から始まって、今日ではすでに六作を数えるに至っている。本書は六作のうちでも最も反響が大きく、研究の続いている『バラの名前』を取り上げ、批評し、ウンベルト・エコの作品の世界の素晴らしさに触れる。
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目次
日本語版序文
前置き
第一の小説
暗示性と引用 作中人物 筋組
作者についての若干の言及
記号論的冒険 中世
第1章 書くことの快楽(「言うまでもなく,一冊の写本から・・・」)
主要作中人物:作家
ほかの作家たち
ヴァレ神父 ビュコワ大修道院長 ミロ・テメスヴァル
作家の反響
典拠とイタリア語以外の言語による本文
歴史的人物
第2章 語り手と歴史的脈略(「プロローグ」)
老アトソン:語り手 間テクストの策略 法王と皇帝との最後の会合−歴史的脈略
典拠とイタリア語以外の言語による本文
歴史的人物
第3章 “推論”の差し出がましい魅力(「第一日」)
バスカヴィルのウィリアム
ミステリーのフランシスコ会士 文字以前の記号論学者 非中世的な観点
典拠とイタリア語以外の言語による本文
歴史的人物
怪物や架空上の動物
動物名の事典
第4章 中世の象徴主義−アッボーネとその大修道院(「第二日」)
神名と象徴神学
普遍的象徴主義
象徴的精神の衰退
大修道院,または建築における数の象徴主義
典拠とイタリア語以外の言語による本文
作中人物
第5章 アトソン−異端者と性愛者とのはざま(「第三日」)
12世紀から14世紀にかけての異端運動 中世の女性 聖書および「雅歌」の多義性
典拠とイタリア語以外の言語による本文
歴史的人物
放浪者たち
第6章 高級と低級−情念の理論と書物の実践(「第四日」)
サルヴァトーレと図書館
四大体液説と情念
中世における書物と図書館
典拠とイタリア語以外の言語による本文
歴史的人物
第7章 清貧の騒動(「第五日」)
フランシスコ会の運動と清貧問題 中世末期の政治思想−マルシリウスとオッカム
典拠とイタリア語以外の言語による本文
歴史的人物
第8章 アトソン,無意識と論理学(「第六日」)
若きアトソンへの記号論の教育
中世の言語哲学
根底 三段論法
典拠とイタリア語以外の言語による本文
歴史的人物
アトソンの夢と『キュプリアヌスの晩餐』
第9章 ホルヘとウィリアム−反キリスト者と笑いの破壊性(「第七日」)
黙示録的で順応主義者のホルヘ
笑いの破壊力−エコとバフチーン
ウィリアムと『詩学』第二部
典拠とイタリア語以外の言語による本文
第10章 神の全能と無の予期(「最後の一葉」)
神の無限の力が真の主役だ
バスカヴィルのウィリアムは隠れ無神論者か?
恍惚の言語と空っぽのタイヤ
典拠とイタリア語以外の言語による本文
歴史的人物
訳者あとがき
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