分類 > 教育
戦後道徳教育の再考
天野貞祐とその時代
四六判・247頁・定価2420円(税込)
2013年04月発行
ISBN978-4-8301-1239-3
在庫: 有 ※ 2023年11月現在
貝塚茂樹著
戦後道徳教育の歩みを天野貞祐という人物を軸として再考しようとの試みである。天野の道徳教育論の内実を検討し、天野が「戦後」という時代、あるいは「戦後教育」とどのように対峙したのかを丹念に辿ることで、戦後の道徳教育の問題点と課題とが浮き彫りになるであろう。
[戻る]
目次
まえがき
第一章 文相天野貞祐における道徳教育問題
一 はじめに
二 天野の道徳教育論と文相就任
1 天野の文相就任と「世論」
2 天野における道徳教育論と「心境の変化」
三 天野の道徳教育論の検討
1 天野における「修身科」復活問題
2 天野にとっての「国民実践要領」
四 道徳教育をめぐる天野発言と「逆コース」
五 おわりに
第二章 天野貞祐の道徳教育論と『道理の感覚』
一 はじめに
二 天野における「道理」
三 『道理の感覚』における修身科批判
四 知育と道徳教育の関係
五 『道理の感覚』と「心境の変化」の間
六 おわりに
第三章 文相天野貞祐の国家論と「戦後」認識
一 はじめに
二 天野における国家論の構造
1 「倫理的文化的な生活共同体」としての国家
2 天野における「国家と個人」の関係
3 天野の国家論における「天皇」の位置
4 「天野通達」と国民としての「矜持」
三 文相天野における「戦後」認識と「愛国心」
1 天野における「戦後」認識
2 天野における「中庸」の意味
四 おわりに
第四章 天野貞祐における教育基本法と「戦後」認識
一 はじめに
二 天野における「戦後」の意味
三 教育基本法制定過程における天野発言の検討
1 天野における教育勅語の問題
2 天野における「公」と「私」の問題
四 おわりに
第五章 天野貞祐における「自由」と「戦後」
一 はじめに
二 天野における「自由」の定義と人格
三 天野における「自由」の構造
1 「自由」についての三つの類型
2 「自由」と責任・道徳
3 天野における「中庸」の意味
四 天野における「戦後」と「自由」
五 おわりに
第六章 天野貞祐と内村鑑三 ―歴史・国家・宗教をめぐって―
一 はじめに
二 内村との出会いと『後世への最大遺物』
三 内村鑑三の歴史観と天野貞祐
1 内村鑑三の歴史観
2 天野と『興国史談』
四 天野の愛国心と内村鑑三
1 「静かなる愛国心」と内村鑑三
2 「国民実践要領」と内村の国家論
五 天野における宗教と道理
六 おわりに
第七章 天野貞祐と自由学園
一 はじめに
二 天野と自由学園の教育理念
1 天野と自由学園との関わり
2 天野と羽仁もと子の天皇観
三 自由学園における天野の講話
1 自由学園における「自由」の意味
2 天野とキリスト教
四 おわりに
第八章 戦後の道徳教育における「宗教的情操」の教育史的検討
一 はじめに
二 戦後教育改革と「宗教的情操」問題
1 敗戦直後の「宗教的情操」と教育刷新委員会の論議
2 占領教育政策と「宗教的情操」
三 教育政策における「宗教的情操」理解の分化
1 「宗教的情操」をめぐる二つの立場
2 「期待される人間像」における「宗教的情操」の定義
3 学習指導要領における「宗教的情操」
4 「宗教的情操」に関わる教育政策の「二重構造」
四 教育基本法と「心のノート」
五 おわりに
あとがき
[戻る]
書評
日本教育新聞社『日本教育新聞』平成25年7月8日(月)第5928号21頁
[戻る]
当社は、大学・専門学校などの教科書・参考書を主に出版している出版社です
人文・社会・自然科学・教育・保健体育・芸術に至るまで、多種多様な書籍を出版しています
また、学術研究論文や歌集など自費出版も手掛けています
書店・取次店様専用の
注文ページです
こちらから
ご注文ください
あなたの原稿を
本にしてみませんか?
教科書企画・自費出版
受付中!!
簡単な入稿からの
手順を紹介しています
お気軽にご相談ください
画像データの
入稿方法などを
紹介しています
ご一読ください